やっぱり映画館で観たい!映画館鑑賞の醍醐味とは?

映画館まっぷ
  1. やっぱり映画館で観たい!映画館鑑賞の醍醐味とは?
2014年11月13日

やっぱり映画館で観たい!映画館鑑賞の醍醐味とは?

いまや自宅でゆったり映画が観られる時代。でも、やはり映画は映画館でないと! というこだわり派もいます。映画館ならではの醍醐味についてまとめてみました。

やっぱり映画館で観たい!映画館鑑賞の醍醐味とは?

映画館は時代遅れ?!

レンタルビデオ店が隆盛を極めたのは、80~90年代にかけてです。2000年あたりからDVDに移行し、スカパーやケーブルテレビのコンテンツの充実、ホームシアター設備の普及などもあって、いまや映画は自宅でゆったりと鑑賞できる娯楽となりました。もう映画館は必要とされていないのでしょうか?

いえいえ、「やっぱり映画は映画館で!」というこだわり派も健在です。
映画館ならではの醍醐味、味わい方をごいっしょに考えてみましょう。

映画館にメリットはない?!

「なぜ映画館へ行くのか」でネット検索すると、「なぜ映画館へ行かないのか」という逆の情報がたくさんヒットするのに驚きます。自宅でDVDを観れば交通費もかからず、料金も格安、混雑を気にしないで好きなように楽しめる。なのに映画館に行くと当日料金が1800円もする上に、交通費もかかる。混雑は疲れるし、飲食も自由にできない。となりに嫌なお客がいたら不愉快だ・・・などなどデメリットだらけではありませんか! こだわり映画館鑑賞派は、どうも旗色がよくないようですね。

映画館のメリットその1~大画面、大音量の迫力~

ホームシアターに対抗できる映画館の魅力は、何と言っても大画面と大音量の迫力です。大型テレビが続々と販売されていますが、それでも映画館の巨大スクリーンにはかないませんし、3Dの臨場感は映画館ならではのものです。音量もしかり。ドルピーサランドの迫力をホームシアターでやると近所迷惑になりますよね(笑)。

『ターミネーター』や『アバター』などの魅力は映画館でなければ体験できませんし、またテレビドラマの人気作が映画化の場合、ことさらに「大画面の映画を作る」という意識と気合いで作られていますから、それをDVDでみると逆にしっくりせず不自然に感じられることもあります。大画面と大音量。ここはやはり映画館に軍配が上がりますね。

映画館のメリットその2~DVD化されない作品もある~

そのうちDVDになるからレンタルできる、それに衛星放送やスカパー!で放送されるだろうし・・・と思っていたら素敵な作品を見のがすこともありますよ。

たとえば映画業界の事情でソフト化(セルDVD化)やテレビ放送などの二次使用ができない作品というのがあります。「自分の作品は映画館で観て欲しい」という映画監督がソフト化を許可しない例もあり、そういったレアものは映画館に行かなければぜったいに、たぶん一生観られないかもしれません!

とくに単館系・ミニシアターで上映される作品は非常にマイナーなものが少なくなく、ソフト化されない可能性もありますから、映画館に行くのが確実です。

映画館のメリットその3~たったひと晩きりの知り合いと共に~

映画館は、座り心地のいい椅子や適温の空調、ブランケットの貸出など、観客がリラックスして映画を楽しめるよう心をくだいています。

しかし映画館は自宅とまったく同じではありません。たとえば上映中は携帯電話の電源を切って飲食は周囲へ配慮をし、おしゃべりをしない、前のめりの姿勢にならないなど、いろいろなルールがありますよね。これは映画館を訪れたすべての人が快適に映画を楽しむための配慮です。

たまたまこの日同じ映画を観に来ただけの、顔も名前も知らない他人とは会話することもなく、そのあと会うこともないでしょう。けれど同じ場所と時間を共有する、たったひと晩きりの「特別な知り合い」でもあるのです。その関係を大切にする気持ちで映画に接したい。映画館だからこその気づかいが、映画への愛情をいっそう高めるのではないでしょうか。

映画館のメリットその4~映画館は出会いの場所~

ある名画座のツイッターをのぞいたときのことです。懐かしい名作を楽しんだお客さんが、映画館スタッフに「良かったよ」と声をかけてくださって、とても嬉しかったとのことでした。

映画を作るのは監督はじめ撮影スタッフや俳優ですが、完成品を観客に届ける映画館スタッフも、なくてはならない存在です。いい映画だったよ、観せてくれてありがとう。お客さんの気持ちは映画館スタッフにきっと伝わったはず。「映画館のメリットその2」でお話したレアものの作品ならなおさらのこと、冥利に尽きるできごとだったと思います。

欲しい食品が何でもそろうスーパーや、24時間営業のコンビニ、どこの店舗でも味の変わらないファストフードは、たしかに便利です。けれど商店街の八百屋や魚屋、佃煮屋や豆腐屋で買い物をする楽しみも捨てがたいものがあります。それはそこの店にしかない安くて新鮮な野菜や魚、とっておきの品物だけでなく、「ぜったい旨いですよ」と自信と誇りをもって勧める店主やおかみさんがいるからでは?旬の食材の選び方、料理のコツを教わったり、そこには人のぬくもり、肉声の安心感があります。

映画館に行くと、上映中の映画に関する新聞や雑誌の記事が掲載されていたり、プログラムや関連書籍はもちろんのこと、作品のなかに出てくるお菓子や小物など、その映画ならではの素敵なグッズが販売されています。

手紙が重要なモチーフのある作品では、なかなか手紙が出せない相手へのメッセージを書くコーナーが作られ、映画館を訪れた方々のさまざまな思いが掲示されていました。映画をより大切に、より確かに観客に届け、味わいを深めてもらおうという粋な計らいですね。映画館スタッフの気持ちが伝わってきます。

映画館は、ただ映画を上映している建物ではありません。映画を愛する人と、映画への愛情をもって一生懸命働いている人との出会いの場です。それがあればこそ、多少のわずらわしさがあっても、わたしたちは映画館へせっせと足を運ぶのではないでしょうか。